留学に行ったけど、いざ実際に行ってみると、英語も思った通りに伸びないし、仕事もうまく見つからないし、想像以上に大変だった。という話をよく聞きます。留学に行ったけど仕事が見つからなくてお金が尽きてしまって帰ることになったという話も聞きます。
私も、留学中はうまくいかないことが人生の中で一番と言っていいほどたくさんありました。
今回は、キラキラした留学生活の裏側にある、留学でメインとなってくる学習面、仕事探しの面に対する心構えについてお話ししたいと思います。
私自身、留学に行く前に、留学に行っただけじゃ英語は伸びないよと言う動画を見たことがありましたが、本当にその通りで、自分から動いていかないと、会話をする人も作れない、友達もできないと言うことをとても痛感しました。
超がつくほど人見知りだった私は、自分から話しかけるなんて無理や、、、。話しかけられるの待っとこ。の派の人でした。
留学初日、土曜日の朝6時くらいにケアンズの学校に到着して、授業もなく時間があったので、学校の敷地内を1人で散策しました。その時、たまたま1人で歩いている留学生の女の子を見つけました。
内心、話しかけられるのを待とうか、話しかけようかすごく迷いました。でも、その子は私に気づいていなかったし、今声かけへんかったら一生友達できんかも、、、。と思い、恥ずかしいという気持ちを捨てて思い切って声をかけてみました。
緊張気味に、『Hi!』と声をかけてみると、その女の子は『Oh, Hi!! Nice to meet you! What is your name? When did you arrive? Where are you from? Which part of Japan are you from? How long are you going to study? 』とすごい量の質問を投げかけてきました。たった一言の『Hi』で会話が始まり、オーストラリアで一番最初の友達を作ることができました。
数日後、その子と近くのビーチまで歩いて散歩に行く機会がありました。そこで釣りをしている現地の方を見つけたのですが、その時私の友達は何の躊躇もなく話しかけに行きました。
(写真)実際の釣りをしていた現地の方
その子も英語を勉強しにきている留学生だったので、文法間違いはたくさんしていましたが、そんな間違いを気にすることなく話していたし、現地の方も普通に話をしていました。とにかく話す姿と自分にはない積極的な姿にもう圧倒されて、自分全然ダメやん、、、。と思いました。でもそんな姿を見て、間違えることを気にしてるのは自分だけやと思い、それからは自分なりに『話しかける』を意識するようになりました。
リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング、人それぞれ伸ばしたい分野は違うかと思いますが、現地で生活していくのに最も必要なのはスピーキング力だと私は思います。自分が話さないと、理解してもらえないし、質問もできない、人とコミュニケーションを取るのには一番大切な力だと思います。
私自身も含めて、日本人はシャイな人が多いけど、オーストラリアの人はお話をするのが大好きで、何か質問をしたらその答えプラス何かを加えて返事をしてくれます。しかも、意外と自分たちが思っている以上に現地の人たちは私たちがする英語の間違いを気にしていません。
私の壊れた英語を見捨てずに聞いてくれた友達やホストファミリー、現地の人がいたように、完璧な英語じゃなくてもちゃんと話を聞いてくれる人はたくさんいます。
実際に話さないでスピーキング力を上げるのは難しいです。友達、ホストファミリー、レストランのウェイター、近所を散歩しているおじいちゃんおばあちゃんにもどんどん話しかけていく。そうすると、また違った情報も得られるし、新しい出会いに繋がったりするし、会話をすることに対する躊躇もなくなっていくと思います。
英語は簡単には伸びないけど、いろんな人と会話をすることで英語に慣れるようになって、その繰り返しが会話力を上げることにつながります。一番早くて、しかも同時にいろんな知識を得ることができる方法です。最初から英語ペラペラの人はいないし、間違えても全然大丈夫。間違えることが上達する鍵です。
会話をたくさんして、英語を話すのが楽しくなってくると、仕事を探す時にも有利になってきます。
オーストラリアで仕事を見つけるには、実際にお店に行って、履歴書を渡す、アプリやサイトから探す、または友達の紹介といった方法があります。
時期によっても違ってきますが、履歴書を100枚配って1つしか連絡が返ってこなかったということも聞いたことがあります。
私は、実際に仕事探しを始めた時、3枚くらい配ったら1つくらい連絡くるでしょなんて甘い考えをしていました、、、。しかし、結果どこからも連絡がなく、それから履歴書を何枚も配り歩く毎日をしばらく続けました。
私の場合は100枚は配りませんでしたが、20〜30枚配って1件やっと連絡が来ると言う感じでした。
私が仕事探しを始めた時はコロナの最中だったので、何件回っても求人をしていないところや、履歴書を持っているのを見ただけで首を振られたり、精神的にもかなりやられましたが、それと同時にメンタルがとても鍛えられました。
また、履歴書を配り歩く中で、『Good luck!』と声をかけてくれる人や、あそこのお店求人してるよ!など知らない私に声をかけてくれる人もいて、優しい国だなあとうるうるしました。
仕事が見つからない日が続いた時は、この世の終わりかというくらい沈んでいましたが、毎日毎日履歴書を配り続けることで、最終的に働き先を見つけることができました。
オーストラリアに来て、仕事探しをする人はほとんどだと思いますが、正直に言うと、仕事探しは時期にもよりますが、本当に大変です。
でも、苦労して見つけるから仕事があるありがたみがよく分かるようになります。
留学中にうまくいかないことがたくさんあるのは当たり前のことです。
でも、うまくいかなかったことを含めて、起こったことは全部自分の経験値として蓄積していくし、解決方法はあるということをお伝えしたく、今回はそんな留学の大変な一面も紹介してみました。
長くなるので今回は省略しますが、今後、仕事を見つけるコツなども紹介していこうと思います。
留学に行くと、落ち込むこと、うまくいかないことにたくさん出会います。でも、友達を作りたいという気持ち、留学を充実させたいという気持ちが大きいこと、更に頼る人、知っている人がいない場所に行くと、自分の行動が変わり、積極的な自分に出会うことができます。
留学は、言語力以上に本当に学べることがたくさんあります。